1月27日(水)2カ月に一度の朝食勉強会を開催しました。
今回は、経済産業省北川慎介政策局担当審議官にお話を伺いました。本年初めての朝食会で、会場となるKKR会館からはめったに見ることができない素晴らしい富士山の姿が見える中、我が国の成長戦略と経済対策についてお話を伺いました。政権交代後、直嶋大臣の下での今後の成長戦略についてじっくり議論を交換してまいりました。
まずは数字目標、2020年までに名目3%、実質2%を上回る経済成長、失業率3%という目標を揚げておりますが、本当に可能であるのか、その議論の中、どの様にして達成を目指していくのかにつきお話を伺いました。
以下は発言要旨です。
リーマンショック後、日本の経済も大混乱を起こしましたが、日本は自動車産業を中心とする物づくりの優位性で危機的状況を乗り越えてきました。しかし、欧米への依存の高い経済体制からアジア型へシフトする事に今後の日本の前進の可能性があるのではないでしょうか。日本の強みである緻密な物づくりの優位性を高め、コスト競争に陥らない実績あるシステムの輸出が成長の鍵となるのではないでしょうか。具体的には、アジア諸国のニーズに合った製品の創出。産業で期待される分野は、エネルギー事業(原子力)、水の供給、鉄道、都市のインフラ整備、医療など健康、省エネ技術に代表される環境、優れた農業などの分野であり、日本の高い技術力を持つ産業において世界の現場でプロジェクトマネージメントを行い、製品だけでなく人材交流によりアジア諸国と融合しながら日本の強みを活かし、アジア諸国と共に成長していくのが大切だと考えています。
海外依存で国内は大丈夫かとのお話もありますが、こうした需要の増加で国内においても雇用の増進、付加価値の増大を背景に中小企業の発展、地域の活性化が進むのが期待されています。成長戦略のまとめとしては、やはり日本の強みを活かしアジアの中で一緒に成長できるシステムの構築であり、日本人の心の感性、人々のつながり、絆、居場所、出番などを活かし他国にまねのできない高い技術力の創出が成長の鍵となるでしょうとのお話がありました。
新成長戦略基本方針の中身についても少し触れられ、今までとの違いは政治主導(リーダーシップ)が強く盛り込まれた内容となりました。具体策がないとの批判もありますが、より多くの意見をいただき、より完成度の高いものに仕上げると同時に工程表など作成するとの具体的なお話もありました。
CO2削減にも触れられ、13億トン(現在の日本の排出量)をいかに実現していくのか排出量取引、固定化取引、環境税など含めて議論をし、25%達成に向けた方向性を示すとのお話もありました。
私は新成長戦略基本方針について、中身について思想が欠けていると発言しました。日本の生きる道は「日本は人でいきる」教育であったり、古来から伝わる「もったいない精神」にあるのではないでしょうか。柔道家の山下氏とは友人ですが、敗者を作らない勝者の論理などを盛り込むべきでないかとの提案もしました。アメリカの強みは、思想輸出国であり、また世界の35%の人材(頭脳)がアメリカに流入し、アメリカの繁栄につながっています。もっと日本も力を入れるべきです。また日本は世界とOECDなどの援助を行っていますが、改善すべき面も多々あり活用しきれていないのが現状です。私は理容組合の顧問もしており、アジアに理容・美容分野に力を入れるべきではないでしょうか。女性は美容分野に多くのお金を使うので、視点を変えた政策が必要でないかとお話しました。
朝食会の時間をいっぱいまで使った会となりました。次回もこの様な忌憚のない有意義な会となることを願い報告レポートとします。

経済産業省の北川慎介 政策審議官にお話を伺いました。